「気持ちいいことなのに、どこか罪悪感がある」
「自分の体を触るなんて、なんだか恥ずかしい」
そんなふうに感じたことはありませんか?
“感じる”という行為は本来とても自然なこと。
でも、多くの人がそれを我慢するように教えられて育ちます。
恥ずかしい、いけない、下品。
そうした言葉が、心に“ブレーキ”を作ってしまうんです。
でも本当は――
感じることを許すことこそ、自分を大切にする第一歩。
プレジャー(快感)は、ただの性的な反応ではなく、
“ありのままの自分を受け入れる時間”でもあります。
なぜ“感じること”を怖がってしまうのか?
多くの女性が「性」に対して消極的になるのは、
生まれつきではなく、文化や教育の影響によるものです。
- 「女の子がそういうことを考えるのはよくない」
- 「恥じらいを持ちなさい」
- 「自分から欲しがるなんて下品」
こうした言葉の積み重ねが、
“感じる=いけないこと”という誤った認識を生んできました。
でも、「感じる」は「考える」や「食べる」と同じ人間の自然な機能です。
恥ずかしさを持つ必要なんて、どこにもありません。
プレジャーは“自己受容”の練習
プレジャーは、自分を癒やすセルフケアのひとつ。
自分の体に触れ、反応を感じることは、
心と体を“ひとつ”に戻す時間です。
たとえば、疲れているときに誰かに優しくしてもらうとホッとするように、
自分自身に触れることで「私、ここにいる」と安心できる瞬間があります。
それは“自分の感情や体を否定しない”という、
自己受容のトレーニングでもあります。
“感じること”を許す3つのステップ
① 自分を否定しない
「またこんなことを考えてしまった」
そんなふうに自分を責める必要はありません。
感じるという行為は、あなたが“生きている証”です。
否定ではなく、ただ“そう感じたんだな”と受け入れるだけで十分。
そこから自己受容は始まります。
② 体の反応を観察する
「気持ちいい」「心地いい」「もう少しこうしたい」
そんな小さな反応を、評価せず観察する練習をしてみましょう。
それは“感情を感じる”ことにもつながります。
悲しい、嬉しい、寂しい、安心する――
プレジャーを通して、自分の中の微細な感覚を取り戻すことができます。
③ 満たされた自分を褒める
終わったあと、「なんだかスッキリした」「眠れそう」と思えたなら、
それはちゃんと自分を癒やせた証拠です。
その時間を持てた自分に「よくやったね」と声をかけてあげましょう。
“セルフラブ”とは、そうやって少しずつ自分を大切に扱うことなんです。
おわりに:自分を愛することに、理由はいらない
“感じること”を恥じる必要も、理由づける必要もありません。
自分の体に優しく触れること。
心が安らぐ時間をつくること。
それらは、すべて「自分を愛する」という行為です。
他人にどう思われるかではなく、
“自分がどう感じたいか”を大切にできる人が、
本当の意味で自分を愛せる人だと思います。
だから今夜は、
少しだけ静かな時間をとって、
“感じることを許す勇気”を持ってみてください。
